Tange industry, the diary of the representative.

11月になりました。今年も残すところあと2か月、秋も深まり、街の空気も少しずつ年末の気配を帯びてきました。二十四節気では立冬があります。だんだんと寒さも増していきます。
11月といえば、1989年11月9日にドイツのベルリンの壁が崩壊しました。第二次世界大戦が終わり、アメリカとソ連との冷戦といわれる状態になり、アメリカ、イギリス、フランスの支援する西ドイツとソ連が支援する東ドイツに分かれて西ベルリンを囲むように壁が建設されていきます。壁ができていった経緯は、西ベルリンは自由な資本主義の都市としてあったため、そこへ社会主義の東ベルリンの人々が逃げていったようです。そこで逃げていかないように東ドイツ政府が、壁を建設しました。それでも壁を越えて逃げていく人が絶えなかったようです。急に他国の都合で分断されても、もともとは同じ民族なのですから、友人もいただろうし、そしてあろうことか、越境する人々に対して発砲許可が出されていました。136人以上の市民が命を落としたと言われています。物理的な壁は消えても心の壁は難しいようです。ただ、現在のドイツの若者に関しては東西の違いを意識することが少なくドイツ全体が一つの国として歩んでいるようで、今では分断を乗り越えた成功例として対立から対話へと世界中から注目されているようです。
ある民族を他の民族が支配する、自分たちの民族の正当性を掲げ、文明の発展をもとに教育や、言語まで強制する。おこがましいことです。
私は、日本においても他国とは武力衝突は起きていませんが、日本という国に様々なダメージが蓄積されているような気がします。近年、私たちの暮らしや価値観が、知らず知らずのうちに「世界標準」という言葉に引き寄せられているように感じます。もちろん、国際的な調和や共通のルールは大切です。でも、ふと立ち止まって考えてみたいのです——
それは本当に、私たちにとって最善の選択でしょうか。
日本には、長い年月をかけて育まれてきた独自の技術、文化、そして美意識があります。たとえば、JIS規格は日本のものづくりを支えてきた誇りある基準です。
世界に誇れる品質と細やかな配慮がそこにはあります。
「世界に合わせる」ことと「日本らしさを守る」ことは、決して対立するものではありません。大切なのは、流されるのではなく、選び取ること。自分たちの足元を見つめながら、必要なものを柔軟に取り入れていく姿勢です。
ここはニッポン。私たちには、私たちにしかできないことがあります。その誇りを忘れず、静かに、しなやかに、未来へと歩んでいきたい——
そんな思いを、今あらためて胸に刻みたいと思います。
これからは日増しに気温が低くなっていきます。健康管理にも留意し、風邪などなるべくひかないように作業に従事してくれている社員と共に、無事故無災害、重大事故ゼロ、有意注意で作業に取組み、社員との報連相は密にとり、技術だけが先行し人間力が置いてきぼりにならないように利他の心をもって、読書の秋です。人間形成に必要な心に栄養を読書から存分に与えて精進して参ります。
災害により困難な状況にある皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と、一日も早い復興をお祈りしております。
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